多肉植物を殖やす方法はいくつかありますが、この『株分け』が一番失敗しない方法の一つだと思います。
元株自体がすでに殖えている状態なので、基本的なポイントさえ守っていれば、ほぼ間違いなく成功するのではないでしょうか?
群生するタイプの株分け
親株の脇から子株がでてきたら、親株から子株を外して増やしていきます。
1.鉢から株を抜き、丁寧に根鉢をくずして根っこがわかるようにします。太くて白い、丈夫な根を切ってしまわないように気を付けてください。
*根っこが切れても、絶対にダメになるとは限らないので、あきらめずに続けてください(笑)
2.根っこがついた子株を親株から手で丁寧に割って外します。手で割りにくい時は、清潔なハサミやカッターで上から切り込みを入れると割りやすいです。
3.分けた子株は、白くて丈夫な根を残し、茶色の古くて傷んだ根は切り落とします。
4.親株、外した子株それぞれを新しい乾いた土に植え替えてあげます。
5.植え付け後は直射日光の当たらない半日陰で管理し、4~5日してから水やりをします。
品種にもよりますが、生育期にポコポコ脇から出てくるので、ある程度たくさん子株がついてからの株分けをお勧めします。
1つ子株がついて、うれしくてすぐに株分けして増やしたくなりますが、すぐにまた、親株の周りから子株が出てきます。何度も根を触るのは、親株の負担になるので控えたほうが良いでしょう。
子株が鉢いっぱいに増えたけど、モリモリ群生したまま育てたいときには、根鉢を崩さず一回り大きな鉢へ植え替えると、モリモリしたまま楽しめますよ。
アロエ・アガベ・エケベリア・センペルビブム・セダム・ハオルチアなどが同じ方法で殖やせます。
地下茎で殖えるタイプの株分け
地下茎とは土の中で伸びていく茎のことで、親株から離れたところからも新芽を出します。
土の中をすすむので、鉢底やスリット鉢の隙間など、思いもよらないところから子株が出ることがあります。
子株を地下茎から切り取って増やします。
1.鉢から株を抜き、丁寧に根鉢をくずします。親株と子株をつないでいるのが地下茎です。
2.子株を、地下茎を1㎝ほど残して切り取ります。子株側に根が出ていれば、根を残して切ります。
3.古く傷んだ根を処理して、それぞれ新しい乾いた土に植え替えます。子株に根が出ていない場合は、根が出るまで乾いた土の上に地下茎が触れるように置いておきます。根が出たら植え付けてください。
4.しばらくは半日陰で管理し、4~5日後から水やりをします。
ハオルチアやサンセベリアがこの方法で殖やせます。
多肉植物を株分けで殖やすのは、意外と簡単!
多肉植物を株分けで殖やすのは、初心者でも簡単にできそうではありませんか?
生育期にはどんどん子株を付ける品種が、多肉植物には多くあるので、ぜひトライしてみてください。
多肉植物を小さな入れ物で鑑賞していた場合、成長によって容器が窮屈になってくることがあると思います。
容器(鉢)を変えるタイミングなどで行うといいと思います。
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